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ビジネスでもChatGPTなど様々な生成AIが使われるようになりました。効率化が図れて便利ですが、特定の分野に関してのみ使える特化型AIで、いわば“道具”です。一方、この書籍のタイトルにもある「強いAI」とは人間が判断せざるを得ない複雑な課題に対して適用できるAIのこと。自律的に変化し、人間の脳に近い働きをします。人が長年の経験によって獲得する言語化しにくい“匠の技”まで習得できるというものです。
　本書では、そもそも生物や人間の脳はどのように進化していったのか。それをAIと対比させることで、人間の脳に近いAIがビジネスや社会に何をもたらすのか紐解いていきます。さらに「強いAI」の出現によって可能になる空前のスケール拡大、スコープ拡大、学習蓄積。そして、従来人間の脳でしかできなかったタスクの実現によってビジネスのフレームワークがどのように変化していくのか。今、どの段階にまで達しているのかなど実例を挙げながら述べています。

「強いAI」によるAIファーストの実現
鹿子木宏明著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1980円（税込）